Bay Ridge
65th Stから101st Stまでの、Western ShoreとFort Hamilton Parkwayの間に位置するベイ・リッジは、ブルックリン中で最も眺めの良い地区といわれている。メインストリートはThird AvenueとFifth Avenueで、スーパーやレストラン、ブティックなどが並ぶ。住宅は、メインストリートの店舗上階の階段ビル(エレベーターなし)は比較的家賃が手ごろ。住宅街にはエレベーター付の高級アパートもある。住人の大部分は白人。治安は比較的よく、閑静な地域だが、車上狙いなどには十分な注意が必要。地下鉄NとRラインでマンハッタンまで約50分。
Borough Park
ボロー・パークはFort Hamilton Parkway、18th Avenue、18th St、New Utrecht Avenueに囲まれたエリアで、敬虔派および正統派ユダヤ教徒のコミュニティ。1910年頃に過密したロウワー・イーストサイドからロシア系ユダヤ教徒が流入したのがボロー・パークの起こりで、現在も30以上の宗派、300ものユダヤ教会がある。土曜日にはほとんどの住人が家でお祈りをするため、街はゴーストタウンのように静まりかえる。住宅は低層のものがほとんどだが、ビクトリア朝風様式やチューダー様式の大きな家から近代的なものまで、バラエティに富んでいる。コミュニティ意識が強く、治安は非常によい。地下鉄B、F、M、Nラインでマンハッタンまで約1時間。
Brighton Beach
コニー・アイランドとマンハッタン・ビーチの間に位置するブライトン・ビーチは、Ocean Parkway、West End Avenue、Belt Parkwayに囲まれるエリア。住人の8割近くは旧ソビエトからの移住者で、キリル文字の看板がいたるところに見られる。一角ごとに新鮮な果物と野菜を売る露店が出ている。ブライトン・ビーチ・アベニューと海岸の間には美しいPrewar(戦前築)のアパートがたくさんあり、中には新しいCo-opもある。海岸沿いには高層ビルも見られる。地下鉄D、F、Qラインでダウンタウンまでは約50分、ミッドタウンまでは約1時間。
Cobble Hill
Atlantic Avenue、Court St、Degraw St、Hicks Stに囲まれた、玉石(cobble)敷きの道とブラウンストーンやタウンハウスのコントラストが美しい街。住人は中級または中の上クラス、イタリアや中東の移民も多い。アトランティック・アベニューにはアンティークや家具の店、中東料理のレストランや露店がたくさんある。また、書店やレストランなどの新しい店舗も増えてきている。1870年代に立てられた美しいアパートやテラスハウスが豊富にあり、家賃は安く、治安もよい。地下鉄N、R、2、3、4ラインでダウンタウンまでは約20分、ミッドタウンまで約30分。
Coney Island
W. 37th St、Ocean Parkway、Coney Island Creek、Belt Parkwayに囲まれたエリア。1824年にビーチリゾート地として開発された。1880年代終わりにローラー・コースターで有名な遊園地ができ、多くの人が訪れたが、現在では高齢者と低所得者が多く住む、経済的に恵まれない地区である。犯罪発生率も高い。地下鉄B、D、Fラインでダウンタウンまで約50分、ミッドタウンまでは約1時間。
DUMBO
ダンボは“Down Under the Manhattan Bridge Overpass”の略で、Jay StとMain St、East RiverとBrooklyn Queens Expresswayに囲まれるエリア。19世紀にはマンハッタンからのフェリーの発着所であったが、ブルックリン・ブリッジ完成後にフェリーが廃止されてからは活気を失った。1970年代に芸術家たちがこのエリアのロフトに移り住むようになり、再び注目を集めるようになった。玉石敷きの道や古い線路、住居や商業ビルに改造された倉庫などに昔の面影が残っている。地下鉄駅(FトレインのJay Street)からは多少遠いが、部屋の広さ、プライバシーを重視し、クリエイティブな雰囲気が好きな人に人気のエリア。イースト・リバーの景色もすばらしい。ダウンタウンまで約10分、ミッドタウンまで約20分。
Dyker Heights
7thから14th Avenue、65th Stからビーチまでのエリア。18世紀はじめ、Dutch Van Dyke兄弟がこのエリアを周囲の湿地から隔離し、居住地として開拓したことから、彼らの名前にちなんでDyker Heightsと名づけられた。住人の多くは労働者層で、人種はイタリア系アメリカ人が一番多いが、ロシア系、中国系、中東系も増えている。コミュニティが緊密なことから、代々この地に住むファミリーが多い。住居は車庫・庭つきの2階建ての一軒家が最も多く、クリスマスシーズンにはイルミネーションがきれいなことでも有名。エリアにはゴルフコースやビーチ・パークがある。地下鉄が通っていないため、車は必需品。
East New York
クイーンズとの南の境に位置するイースト・ニューヨークは、長い間、犯罪の温床であった。1970年代以降、市と州がそれぞれ開発地区に指定し、土地の購入や税額控除などによって事業を誘致しているが、効果が出るにはまだ時間がかかりそうである。地下鉄L、3ラインでマンハッタンまで約1時間。
Manhattan Beach
マンハッタン・ビーチはブルックリン南部に突き出た半島の東端に位置する。ブライトン・ビーチやコニー・アイランド同様、かつては海岸の避暑地であったが、ブームが去った後は、現在のような閑静な住宅地におさまった。住人の大多数はロシア系。商業施設は少なく、自然が残る。住宅は一世帯住宅が多く、アパートの建設はWest End Avenueに限られている。地下鉄Qラインでマンハッタンまで約1時間。
Ocean Hill
1960年代の市民権運動の中心となったオーシャン・ヒルは、Bedford-Stuyvesantの東、Bushwickの南、East New Yorkの西に位置するエリア。もともとはユダヤ人が多く住んでいたが、現在はアフリカ系アメリカン、ラテンアメリカ系が多く住んでいる。緑や公園が多く、縄跳びや自転車で遊ぶ子供たちや、家の玄関先に座って話をする母親たちを見かけることも少なくない。住宅は低所得者層向けアパートやテラスハウス等が多く、家賃はかなり控えめ。治安はそれほど悪くないが、夜間の一人歩きは避けたほうがよい。地下鉄3、A、Cラインでマンハッタンまでは約50分。
Park Slope
プロスペクト・パークやブルックリン美術館の西側に位置するパーク・スロープは、その環境のよさから大変人気のある地区である。スーパーマーケットや書店、ヴィレッジにあるような喫茶店やトレンディなブティックが並ぶSeventh Avenueを超えると、庭付きのタウンハウスが並ぶ住宅街が現れる。住人は白人が多い。家賃は比較的高め。近年、Lesbian Herstory Archesがパーク・スロープに移転してきたため、レズビアン人口が増加したといわれる。地下鉄F、D、Qでマンハッタンまでは約20分。
Red Hook
レッド・フックはキャロル・ガーデンに隣接する、ニューヨーク湾に突出する半島である。1636年にオランダ人が入植してすぐに港が栄え、職を求めるヨーロッパからの移民であふれるようになった。しかし20世紀半ばのGowanus Expresswayの高架化とバッテリー・トンネルの開通を境に、荒廃の一途をたどった。1970年代には、芸術家たちが安いアトリエを求めて移り住み始めたが、交通の便が悪く、再開発は進んでいない。特に海岸沿いは荒地のままである。主な交通手段はバスで、ダウンタウンまでは約10分、ミッドタウンまでは約20分。
Sheepshead Bay
Sheepshead Bayはブライトン・ビーチのすぐ東、大西洋に面するエリア。1870年代にマンハッタンの富裕層が移住し、競馬ビジネスを始めた。20世紀に競馬が違法になった後は、カー・レース場“Sheepshead Speedway”として営業を始めたが振るわず、1919年には住宅地として再開発された。1950年代にBeltway Parkwayが開通してからは、ミドル・クラス世帯がコンスタントに住み着くようになった。桟橋付近では30ドル程度でフィッシング・ボートやヨット等を借りることができ、また屋台や素朴なレストランでシーフードを楽しむことができる。近年このエリアに移り住む人々が増えつつあり、家賃は上昇傾向にある。地下鉄B、Qラインでマンハッタンまで約50分。
Sunset Park
サンセット・パークは、19世紀にアイルランド系の移民が入植し、1880年代にはポーランドからの移民がThird Avenueから20丁目の辺りに定住し、そのすぐ後にはスカンジナビアからの移民が45丁目から60丁目の“リトル・ノルウェイ”と呼ばれる地域にコミュニティを形成した。第二次世界大戦以後はプエルトリコ人がこの地に移り住み、1980年代には中国系移民が大勢到着し、チャイナタウンを形成した。このエリアの住宅は、テラスハウスや戦前築のアパート、低所得者向け住宅等が主で、家賃は控えめ。エリア名の由来である“サンセット・パーク”は、25エーカーの芝の公園で、バレーボール・コートやハンドボール・コートなどがある。地下鉄N、Rラインでマンハッタンまで約30分。