Forest Hills
フォレスト・ヒルズはクイーンズのほぼ中央、フラッシング・メドーズ・パークとフォレスト・パークの間に位置する。20世紀に入ってから、それまで農地であった一帯が、セントラル・パークをデザインしたFredrick Law Olmsteadの手により、閑静で緑の多い、魅力的な高級住宅地に変身した。今日でも“高級な郊外”のイメージは引き継がれており、このエリアの住宅のほとんどは、ネオ・チューダー式やコロニアル風の庭付きの邸宅や、高級アパートである。目抜き通りのAustin Streetには、各国料理レストラン、映画館、スポーツクラブ、書店、その他あらゆるショッピング・ニーズを満たす店舗が揃っている。マンハッタンまでは地下鉄E、F、G、R、Vラインで約20~30分、ロングアイランド鉄道では約15分と、交通の便が良いのも魅力。
Fresh Meadows
クイーンズの東に位置するフレッシュ・メドウズは、Long Island ExpresswayとUnion Turnpike、Cunningham Parkに囲まれたエリア。1950年代にモデル・コミュニティとして都市計画されたため、生活を便利にする工夫が施されている。アパート・コンプレックスには3つのショッピングセンターが隣接し、買い物はそこで全て済ませることができるようになっている。付近には様々な娯楽施設やレストランもある。また、緑豊かなKissena Parkではゴルフ、テニス、ボート遊び等ができる。ただし地下鉄が通っていなく、交通の便があまり良くないため、車は必需品。
Howard Beach
ジャマイカ・ベイに面するハワード・ビーチは、ロウワー・イースト・サイドから移ってきたイタリア移民が最初に住み始め、漁業で生計を立てていた。現在もイタリア系アメリカ人が多く住み、地域の結びつきは非常に強い。このエリアの住宅は、平屋や2階建ての家がほとんどだが、1980年代には湾岸に大型高級 CondoとCo-opが建った。JFK空港が近いため、騒音は相当なものであるが、海辺の景色は穏やかで、“ドーソンズ・クリーク”のTVセットから抜け出てきたように美しい。地下鉄Aラインでマンハッタンまで約80分。
Jackson Heights
ラガーディア空港にほど近いジャクソン・ハイツは、20世紀に入るまでは、とうもろこし畑であった。1916年頃より庭・暖炉付きの天井の高いアパートが建てられるようになり、新しいコミュニティができはじめた。チャーリー・チャップリンや、ゲーム“スクラブル”の発明者アルフレッド・バッツ氏などが、かつてこの地域に住んでいた。数十年もの間、亡命希望者たちの避難所であり続けた歴史を受け、現在もさまざまな人種が住んでいるが、近年ではインド、パキスタン等、南アジアからの移民の増加が著しい。ジャクソン・ハイツのランドマークの1つである“The Jackson Diner”には、安くて美味しい南インド料理を求めて、ニューヨーク中から食通がやってくる。ラガーディア空港の騒音との引き換えではあるが、家賃はリーズナブル。地下鉄7、E、F、G、N、Rでマンハッタンまで約30分。
Jamaica
ロング・アイランドとニューヨークの重要なつなぎ役であったジャマイカは、もとは農業や畜産業がさかんな地域であったが、1913年の高架鉄道の開通によりクイーンズの商業の中心地となった。しかし地下鉄の建設やショッピングモールの台頭により、急激に廃れていった。近年、Center for the Arts and Learningやヨーク・カレッジといった文化・教養施設を中心に、ジャマイカ復興に向けた活動が見られるようになり、またエスニック色豊かなファーマーズ・マーケットができるなど、新しい活力となる要素が見え始めた。地下鉄E、F、J、Zラインでマンハッタンまでは約30分。
Little Neck
クイーンズの北東に位置するリトル・ネックは、19世紀建築の古風な趣と、海岸付近の景観が特徴である。このエリアの住宅は19世紀の農場家屋を改造したものから、現代風タウンハウスまでさまざまである。アパートについては、6階建てのレンガ造りでエレベーター、ドアマン、ガレージ付のものがほとんどであるが、数は少ない。住人はイタリア、韓国、スペイン、ラテンアメリカ系、アフリカ系アメリカン等、さまざまである。Northern Boulevardにはショッピング・スポットや娯楽施設、生活必需品、レストラン、パブなどが並んでいる。ロングアイランド鉄道でマンハッタンまで約40分。
Long Island City
イースト・リバーに面するロングアイランド・シティーからは、マンハッタンのスカイラインを眺めることができる。アーティスト達を中心に、控えめな家賃と広いスペースを求めて移住する人口が増えているが、居住エリアとしては発展途上である。最低限の食料品店やコインランドリーを除いて、ショッピング・スポットは少なく、アーティスティックなカフェ等もない。建物はせいぜい6階建てである(50階建てのシティバンクビルを除く)。ロングアイランド・シティーの見どころは、イサム・ノグチ庭園美術館、ソクラテス彫刻公園等の他、2002年6月から2004年までの間、近代美術館が改築工事のために、ロングアイランド・シティーのホッチキス工場を改築した建物で展示を行っている。地下鉄7、E、F、Gラインでマンハッタンまでは約15分。